マクロ経済学の第一人者で、物価目標の導入を提唱し日銀の金融政策にも大きな影響を与えた米コロンビア大学教授の伊藤隆敏さんが2025年9月20日、病気のため亡くなりました。74歳でした。
伊藤さんは一橋大学教授やIMF(国際通貨基金)調査局上級審議役を経て、1999年には副財務官を務め、黒田東彦前日銀総裁の下で国際金融政策に関わりました。2006年からは経済財政諮問会議の民間議員も務めました。
経済学者として、デフレ脱却のために日銀が物価上昇率の目標を掲げて強力な金融緩和を行う必要性を早くから主張し、日本の金融政策に大きな足跡を残しました。
晩年はコロンビア大学教授や政策研究大学院大学名誉教授として活躍し、国際的な人脈を広げながら後進の育成にも尽力しました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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