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上田薫さん死去 96歳 写実的な「スーパーリアリズム」で知られる画家 2025年9月26日

上田薫さん 東京都

写実的な手法「スーパーリアリズム」で知られる画家の上田薫(うえだ・かおる)さんが、2025年9月26日、老衰のため亡くなりました。96歳でした。東京都出身。葬儀は近親者で営まれ、喪主は妻の葉子(ようこ)さんです。

上田さんは東京芸術大学を卒業後、抽象画を経てグラフィックデザイナーとしても活躍。その後再び絵画制作に取り組み、1970年代ごろからは写真をキャンバスに投影して描く「スーパーリアリズム」の手法を確立しました。

割れた卵の殻から中身が落ちる瞬間や、スプーンですくったゼリーなど、日常の一瞬を克明に描いた作品で高い評価を受け、作品は全国の美術館に収蔵。美術教科書にも掲載されました。茨城大学教授などを歴任し、2023年の高松市美術館での回顧展では新作を発表するなど、最晩年まで創作意欲を燃やし続けました。

上田薫さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

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